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矯正治療は、保険外診療(自費診療)となるため、治療費も高額になります。
一般的に、数十万円ほどかかるとされています。なぜなら、歯並びを治す、整えるための治療は、虫歯や歯周病のように痛みを発するものではないからです。ただし、一部例外もあり、生まれつきの不正咬合、障害が生じるほどの噛み合わせ不整合といった、外科的矯正治療が必要な場合は、医療保険対象となります。その他、矯正治療を始める時期や、矯正治療の内容によっても異なります。
矯正治療をお願いするクリニック選びには失敗したくないものです。適切な矯正治療を受けるためには、日本臨床矯正歯科医会によると、経験豊富な「矯正歯科専門開業医」を選ぶことをおすすめしています。
また、矯正歯科専門かどうかの基準の一つに、「日本矯正歯科学会認定医」という資格があります。
「日本矯正歯科学会認定医」になるためには、5年以上日本矯正歯科学会の会員であることや、2年以上大学の矯正歯科で研修医をした後、学会指導医の下でさらに3年以上矯正歯科に専門的に学ぶ必要があります。
その他にも矯正治療選びにはいくつか見極めるポイントがあります。
矯正治療はいつでも、はじめることができます。また「歯並びが気になる」場合でも、診察する歯科医師によって、治療を始めるかどうかの判断は、異なる場合もあります。
なぜなら、歯の移動スピードはその人自身の骨格、あごのかむ力などで異なるからです。一般的に、矯正を始める時期には、「小児矯正 混合歯列期(6~10歳)」と「成人矯正 永久歯列期(11歳~)」があります。
その他にも、乳歯が生え始めた時、永久歯が生えそろった時期、また成人してからの時期など、さまざま。歯が生え始めた時に行う治療は、あごの骨の状態とその後の永久歯の生え方、モノをかむ力などをみながら、美しい歯並びへと導いていきます。
治療を始める時期は、適切な知識を持った歯科医師に判断してもらうことが重要です。
矯正中の痛みは、3つあると言われています。1つ目は、歯の周辺にある組織に力がかかり、歯が動く痛みです。多くの人は、矯正装置を装着した時に感じることが多くあります。
装置に引っ張られてじんじんとした痛みを感じるようです。2つ目は、矯正装置が不安定な時に、ものを噛んで感じる痛みです。
1つ目と同じように、歯が動くために生じる痛みなので、痛みを感じるということは、矯正装置がしっかりと歯に力がかかっている証拠でもあります。
完全にゼロにはなりませんが、ある程度緩和することが可能です。3つ目は、口内に装置があたる痛み。おもに、ワイヤー矯正を行っているときにおこる痛みとされています。
歯の内側にある柔らかい皮膚を傷付けてしまったために起こってしまうので、痛みがひどい場合には、歯科医師に相談する必要があります。
矯正治療は基本的に自由診療なので治療費は高額になりやすいですが、費用を抑える方法はあります。
治療費の負担を少しでも軽くするには、矯正装置を安価なものに変える、部分矯正に変更するなどの方法があります。ただし治療費だけに着目するのではなく、後悔しないために治療実績や評判、治療方法などもチェックしましょう。
また医療費控除の申請を行うのも大切です。矯正治療はクリニックごとで治療費が異なります。リーズナブルなクリニックを選ぶ方法もあるので、確認するようにしましょう。
矯正治療と言っても、使用する器具は歯の状態や予算などによって様々です。一般的にブラケット矯正、目立たない矯正、マウスピース矯正、抜かない矯正に分けることができるでしょう。
歯にブラケットと呼ばれる装置をつけ、そこにワイヤーを通して矯正治療を行う方法です。
歯の裏側にワイヤーを通し矯正する方法と、透明なマウスピースを装着して行う方法があります。
マウスピースと呼ばれる樹脂製の器具を装着する方法です。自由に取り外すことができるメリットがあります。
歯を抜かずに矯正する方法で、歯列全体を拡大させたり、奥歯を奥に移動するケースなどがあります。
矯正治療を行ったあとも、歯は元の位置に戻ろうとします。この現象が「後戻り」です。矯正後の口腔環境が落ち着くのには、1年以上はかかるため、その期間は非常に不安定な状態と考えた方がいいでしょう。少しでも後戻りを防ぐためには定期的に通院し、保定装置を指示通りに使用することが大切です。また悪い癖や無理な治療も後戻りの原因になるので注意してください。
「自分の思っていた結果とは違う」「治療期間が長い・費用が高い」「すぐに元に戻った」など矯正治療を失敗したと思うことも。失敗を防ぐためには、医師としっかりコミュニケーションを図ることが重要です。治療を行う前に治療期間や費用、治療のデメリットなど様々なことを説明してくれるクリニックを選ぶようにしましょう。また矯正治療を行うクリニックの医師が矯正治療の専門資格を取得しているかどうか、矯正治療の実績が豊富かどうかなどを確認することも大切になってきます。
矯正治療を行う大きなメリットが審美性です。口元のラインがスッキリし、笑顔に自信が持てるようになるでしょう。今まで抱えていたコンプレックスから解消でき、人と話すことに対するストレスも緩和します。また虫歯や歯周病になりにくく、しっかり咀嚼できるようになるため消化吸収が良くなると言った機能的なメリットも。小さな子供の矯正の場合には、未然に口腔トラブルを避けることができるなど、矯正治療は多くのメリットをもたらしてくれるでしょう。
矯正歯科治療中は、栄養的な面での食事制限はありませんが、歯への負担という点で注意しなければならない点があります。
まずは食べ方です。せんべい等の硬い物に関しては、前歯で食べるのではなく、奥歯での咀嚼を推奨しています。通常時のように前歯で咀嚼すると、硬い物を食べるために発揮するエネルギーによって、矯正装置がずれてしまう可能性があります。
また、粘着力の高いものに関しては控えた方が良いです。具体的にはガムやキャラメル、餅といったものです。これらは矯正装置に付着してしまい、矯正装置がずれてしまうリスクがあるので控えた方が良いでしょう。
妊娠中ではあっても矯正治療は問題ありません。
しかし、気を付けなければならない点があります。それは女性のホルモンバランスです。妊娠中はホルモンバランスが変化します。通常時であれば問題ないことも、ホルモンバランスが変化していることで影響を受けることもあります。
例えば歯周病もその一つです。妊娠中は妊娠性歯肉炎など、妊娠中ならではな歯周病もあります。また、ホルモンバランスの変化による唾液量の変化で歯周病が増えやすくなりますので、清潔への意識を普段よりも高めておく必要がありますが、つわり等の時には無理は禁物です。
矯正治療の方法にもよりますが、矯正治療中は歯に矯正器具を装着していなくてはいけないので、矯正器具と歯の間などのブラッシングが困難となります。そのため、磨き残しが多くなり、歯垢や食べかすが溜まって虫歯になってしまうことが多いのです。
これを防ぐためには、普段の歯磨き以上に念入りなブラッシングが求められます。歯磨きの際には手鏡で歯の状態を確認しながら磨く、一般的な歯ブラシ以外にもオーソワンやデンタルフロスなどの特殊な歯ブラシを使うなどの工夫をして、矯正治療中の歯の状態を清潔に保ちましょう。
矯正治療が本当に正しいのか、治療を受けてよいのかで悩む人もいるかもしれません。そこでセカンドオピニオンです。担当医ではない、他の医師に相談する行為ですが、いつ受けるか、そもそも受ける必要はあるのかなど、セカンドオピニオンがよく分からない方も多いことでしょう。そこでセカンドオピニオンとは何か、いつ受けると良いものなのかなどを解説しています。
矯正治療を始めたら、口臭が気になりだした方もいるようです。それまでは意識していなかったものの、矯正治療によって口臭が気になる原因はいくつか考えられます。口臭を防ぐためには自分自身でのケアも大切ではありますが、なぜ口臭が発生するのかも理解しておく必要があります。それでも口臭に悩まされているのであれば、矯正そのものの種類にこだわるという選択肢もあります。
Eラインとは鼻先から顎先までのラインで、Eラインが綺麗だと顔のバランスが良く、好印象を与えるとされていますが、実は歯列矯正によってEラインが整うケースもあります。矯正治療の目的は歯並びの改善ではありますが、問題となっている歯並びを改善することでEラインが整うことがあるようです。ただし、歯並びがEラインに直接的な影響がない場合は、その限りではないのでお医者さんに相談するのがおすすめです。
矯正治療の費用は医療費控除が可能です。しかし、医療費控除できないケースもあります。控除できるケースとできないケースの違いは「医療」か「美容」かの違いです。機能面で問題ないものの、審美的観点からのみで行う矯正治療の費用は医療費控除できません。医療費控除できるのは、「医療」の費用のみです。
矯正治療は痛みを伴うものですが、あまりにも痛みが大きく、食事がままならない人もいるようです。その場合、医師に相談しましょう。勝手に判断すると、それまでの治療を台無しにしてしまいかねません。栄養摂取という点からも食事はとても大切なものなので、医師に相談して解決策を見出しましょう。
歯に器具を取り付ける矯正治療は、金属アレルギーを持つ方にとってはハードルの高い治療です。しかし、矯正治療もまた、多様化しています。中には金属を使用することなく行う矯正治療も登場していますので、材質・治療方法を選ぶことで金属アレルギーの方でも矯正治療を受けることが可能です。但し、提供している治療方法は歯科医院によって異なりますので受けたい矯正治療を行っているクリニックはどこなのかを把握することも大切になります。
金属アレルギーがあると矯正歯科治療はうけられない?をチェック!
矯正治療は子どもの頃から行った方が良いのか、それとも成長が終わってから行った方が良いのかで悩んでいる親御さんもいるようです。結論から言えば、子どものころから矯正した方が良いでしょう。もちろん状況や環境等によって答えは変わりますので、一度歯並びを医師に診断してもらい、アドバイスを仰ぎましょう。
歯列矯正を行うことでほうれい線に何らかの影響が出てしまうのではないかと懸念している人もいるようですが、歯列矯正とほうれい線の直接的な因果関係はありません。しかし、矯正治療の影響によってほうれい線が出るケースもあれば、実はほうれい線が出るケースもあります。また、ほうれい線そのものをケアする方法などをそれぞれ詳しく解説していますのでほうれい線を気にしている方は是非ご覧ください。
歯科矯正治療は子供の頃から始めるのがベストなタイミングと言われています。それは、顎が成長過程にあるために、その成長を利用して矯正ができるからです。しかし、大人になったら矯正治療はできないということではありません。理論的には何歳になっても矯正治療は可能とも言われています。ただ、大人の歯科矯正の場合、適切な治療がおこなわれないと、リスクがあることも確かです。考えられるリスクとしては、歯根吸収、歯肉退縮、矯正治療中の痛み、虫歯が挙げられます。
受け口は不正咬合(歯並びやかみ合わせが悪い状態)の一種で、見た目の問題などで悩んでいる方もたくさんいます。しかし、受け口といっても、症状は多様で個人によっても違ってきます。そのなかで、マウスピース矯正により治療できる可能性があるのが、「軽度の受け口」です。これは、主に下の前歯が前方に傾いている場合を歯槽性反対咬合と言い、 骨格に問題がある場合は骨格性反対咬合とは異なります。
矯正歯科で一定の基準を満たし、団体に認められ資格が交付された医師を「認定医」といいます。また、認定医よりも難しい試験や規定をクリアした医師は「専門医」「指導医」と呼ばれ、経験や技量、専門性も高くなります。矯正歯科を選ぶときはこれらの資格を保有しているか確認しましょう。
矯正歯科では、虫歯治療を専門としていないため一般歯科に治療を一任している、虫歯を発見できないなどさまざまな理由から、虫歯を教えてくれないケースがあります。また、治療中は矯正装置を装着するため、普段よりも歯磨きがしづらくなり虫歯発生のリスクが高まります。セルフケアはもちろん、定期的なクリーニングで虫歯予防を心がけるほか、矯正治療中に虫歯ができたら担当医と相談しながら進めていきましょう。
歯列矯正を行う際は、口腔内のスペースが不足している、上下の噛み合わせが悪い、出っ歯や反対咬合である場合など、状態によって抜歯しなくてはならないケースがあります。抜歯する歯は「第一小臼歯」「第二小臼歯」「親知らず」であることが多く、矯正治療に入る前に行われます。元から歯列の状態が良い場合は、IPRやストリッピング、遠心移動などで抜歯せずに矯正治療を進めることも可能です。
矯正歯科などの歯科治療を目的としたときに活用できるローンを「デンタルローン」と呼びます。信販会社や金融機関から借り入れし、毎月決められた返済額を振り込むという形です。医療費控除の対象となる、高額な治療も諦めずに済むなどのメリットがありますが、ただ審査に必ず通過するわけではない、トータルの返済額が多くなるなどのデメリットも。しっかりとメリット・デメリットを踏まえた上で、活用するかどうかを検討してください。
矯正歯科治療中でも、転院することは可能です。引越しや進学・就職などやむを得ない理由で転院を希望する場合は、通院先の歯科医院に相談しましょう。通院している歯科医院と相性が悪い場合も転院の検討を。無理に通い続けるよりも賢明な判断となるケースがあります。
また、転院に伴い治療の中断が長引いたりすると、再治療や歯周病のリスクが高まります。転院には時間がかかるため、早めの相談が大切。費用の返金については歯科医院によって方針が異なるため、事前のチェックも重要です。
矯正歯科と審美歯科の大きな違いは、治療の目的です。矯正治療が歯並びやかみ合わせを根本的に改善するのに対して、審美治療は見た目を重視しながら機能の改善を行います。
治療期間にも違いがあります。矯正治療は長期的な治療になるため、治療に数年かかるケースもあります。対して、審美歯科は歯を削ったりかぶせ物で見た目を改善するため、短期間で治療が完了します。
それぞれ異なる特徴があるため、目的を明確にして、リスクを把握したうえで治療方法を選ばなければなりません。
MFT(口腔筋機能療法)とは、舌や唇、頬、顎などお口の周りの筋肉をトレーニングする矯正治療の一種です。口腔周囲筋を鍛えることによって、それぞれの筋肉の機能が向上し、口腔環境が改善することで歯列矯正がスムーズになります。
すでに悪い歯並びの改善はもちろん、歯列不正の予防も行えるほか、フェイスラインがすっきりするなど美容効果も期待できます。
MFTは治療が長期化することも多いため、無理なく地道に取り組むことが大事です。
矯正治療では、治療を受ける前に歯科医に矯正相談を行うことが大切です。実際に歯科医師と相談することで矯正への不安や疑問を解消し、意思疎通を図りながら治療を進められます。
矯正相談では、治療方法や治療にかかる期間、矯正方法ごとの費用、抜歯の必要性、治療のリスク、治療中に気を付けることなど、不安や疑問があれば何でも聞いておきましょう。矯正相談を行ったからといって必ず治療を受けなくてはいけないわけではないという点も押さえておきましょう。
▼マウスピース矯正の料金目安で3選!
矯正歯科in安城▼
「矯正歯科 安城」google検索結果30位以内を対象に、ワイヤー治療対応している、且つ、目立たないワイヤー矯正【裏側・ホワイトワイヤーの使用可・ホワイト(セラミック)ブラケットの使用可、等】が可能な歯科医院を調査。その中から、費用(検査料・1回分あたりの調整料・装置代)が安い上位3クリニックをピックアップしました(小児矯正は除く)。
※調査実施日:2022/10/26
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目立たない矯正でハッピーになりましょう!矯正歯科ガイドin安城
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